NEW:【あらすじ・相関図】「山月記」中島敦 エリートが虎になった理由とは

感想

国語

【あらすじ・相関図】「山月記」高すぎるプライドが自分を追い詰める

高校の国語で学習する「山月記」(中島敦)について詳しいあらすじと人物相関図のほか、時代背景や読みのポイントを解説する。李徴は詩人として名を上げたくて、エリート官僚の座を捨てた。しかし、世間は評価してくれない。才能はあるはずなのに、なぜ認められないのだ……。自分を認めない社会と関係を絶った男は、次第に人間の心を失い、虎に変貌する。
国語

【あらすじ・相関図】「舞姫」森鴎外 豊太郎のダメなところとは?

校国語(現代文)で学習する「舞姫」(森鴎外)の詳しいあらすじと人物相関図のほか、時代背景や読みのポイントを解説する。この小説の語り手、太田豊太郎は、明治時代のエリート官僚だ。彼は、親の期待に応えるためひたすら勉強してきた。大学の成績はトップで、国家建設を担う官僚にもなれた。しかし、留学先のドイツで、これまでの自分に疑問を抱く。親に言われるまま生きる「器械」のような人間に意味はあるのか、と。
小説

【あらすじ・相関図】「故郷」魯迅 「悲しむべき厚い壁」を壊すために

魯迅「故郷」について詳しいあらすじと登場人物(相関図付き)を解説するほか、中国の社会状況など時代背景にも触れる。「私」は20年ぶりに帰郷し、幼い頃に仲良く遊んだ年上の友だちと再会する。しかし、二人の間には「悲しむべき厚い壁」ができていた。金持ちの自分と貧乏な友人。「身分」の違いがつくりだした壁に絶望するしかないのか。
短歌

【解説】くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる 正岡子規 意味・表現技法・句切れ

正岡子規の短歌「くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる」の解説。庭の片隅で成長する薔薇を見つめる眼差しがやさしい。比喩としての「薔薇の芽」「針」について考える。 春雨の降る中、成長する薔薇の芽の様子を細かに描いている...
小説

【あらすじ・解説】「羅生門」芥川龍之介 未知の世界に飛び込む勇気

芥川龍之介の短編小説「羅生門」について詳しいあらすじを紹介するほか、検非違使の役割など時代背景についても解説する。仕事と家を失った若い下人は、盗人になろうとするが、決心がつかない。ところが、羅生門での老婆との会話をきっかけに、悪の世界へ踏み込む勇気を得る。下人の心情の変化をたどることで、彼が盗人になることをなぜためらったのか、何から勇気を得たのかを考える。
短歌

【解説】ぽぽぽぽと秋の雲浮き子供らはどこか遠くへ遊びに行けり 河野裕子 意味・表現技法・句切れ 

河野裕子の短歌「ぽぽぽぽと秋の雲浮き子供らはどこか遠くへ遊びに行けり」の解説。子の成長を見守る親の喜びと一抹の寂しさを「秋の雲」に託して効果的に詠んでいる。
短歌

【解説】蛇行する川には蛇行の理由あり急げばいいってもんじゃないよと 俵万智 意味・表現技法・句切れ

俵万智の短歌「蛇行する川には蛇行の理由あり急げばいいってもんじゃないよと」の解説。蛇行する川は、紆余曲折のある生き方や人生の比喩である。ざっくばらんな話し言葉を効果的に取り入れて自分自身を肯定する気分を表現している。
国語

【まとめ】読書感想文におすすめの6冊 君たちは今が世界、翼の翼、くるまの娘ほか(2022年)

読書感想文を悩まずに書くコツは、小説の登場人物と自分を比較することです。自分と登場人物の似ているところ、逆に違うところに着目し、自分の考えや印象を言葉にします。読書感想文に適した4冊と参考資料1冊を紹介します。
短歌

【解説】ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく 石川啄木 意味・表現技法・文法

石川啄木の短歌「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」の解説。地方から都会に出て、孤独をかみしめている人にとって心にしみる歌だろう。啄木が詠んだ「ふるさと」は、優しく包み込んでくれる一方で、弱い者を冷たく突き放す場所でもあった。
短歌

【解説】観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生 栗木京子 意味・表現技法・文法

栗木京子の「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日ひとひ我には一生ひとよ」の解説。青春の短歌として多くの人に親しまれているが、強く感じられるのは、恋に舞い上がる自分に対する冷めた視線である。この視線を持ち込むことで、心情を抑制的に表現することに成功している。
タイトルとURLをコピーしました