NEW:【あらすじ・相関図】「山月記」中島敦 エリートが虎になった理由とは
短歌

【解説】ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく 石川啄木 意味・表現技法・文法

石川啄木の短歌「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」の解説。地方から都会に出て、孤独をかみしめている人にとって心にしみる歌だろう。啄木が詠んだ「ふるさと」は、優しく包み込んでくれる一方で、弱い者を冷たく突き放す場所でもあった。
短歌

【解説】観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生 栗木京子 意味・表現技法・文法

栗木京子の「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日ひとひ我には一生ひとよ」の解説。青春の短歌として多くの人に親しまれているが、強く感じられるのは、恋に舞い上がる自分に対する冷めた視線である。この視線を持ち込むことで、心情を抑制的に表現することに成功している。
短歌

【解説】白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ 若山牧水 意味・表現技法・文法 

若山牧水「白鳥は哀(かな)しからずや空の青海のあをにも染(そ)まずただよふ」の意味・表現技法・文法を解説。この歌をそのまま受け取っても理解したことにはならない。ここで白鳥、海や空は何かの比喩だからだ。では何の比喩なのか。それを考えてみたい。
短歌

【解説】鯨の世紀恐竜の世紀いづれにも戻れぬ地球の水仙の白 馬場あき子 意味・表現技法・文法

馬場あき子の短歌「鯨の世紀恐竜の世紀いづれにも戻れぬ地球の水仙の白」を解説。この歌が収められた歌集『世紀』には、世界と時代に対する絶望の思いを吐露した歌が目立つ。歌人が「水仙」で表そうとした心情を読み解く。
短歌

【解説】不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心 石川啄木 意味・表現技法・文法 

石川啄木「不来方(こずかた)のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心」の意味や表現技法、文法を解説。この歌からの影響があると指摘される尾崎豊の曲「卒業」「十五の夜」を通して、尾崎と啄木の共通点についても考える。
小説

【まとめ】毒親・アダルトチルドレンが登場する小説5作品『くるまの娘』『少女を埋める』『ブラックボックス』ほか 

毒親・アダルトチルドレンが登場する小説の中から宇佐見りん『くるまの娘』、桜庭一樹『少女を埋める』、砂川文次『ブラックボックス』など5作品を選び、簡単な解説を付けた。親との関係に悩んでいる人、生きづらさを感じている人にすすめたい。
小説

【解説】宇佐見りん『くるまの娘』アダルトチルドレンの居場所

宇佐見りん『くるまの娘』の解説。暴力を振るう父とアルコール依存の母に育てられた娘・かんこの苦悩を描く。家を出ていった兄に対して、かんこは家に留まることを選ぶ。かんこは暴力から身を守りつつ、「自立」とは異なる関係を両親と結ぼうとする。そのとき彼女が選んだ居場所とは。
太宰治

【解説】映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』小説家を取り巻く女たちの戦い

戦後の混乱の中、太宰治と妻、2人の愛人との関係を描く。小説家は芸術のために女の利用し、女たちは小説家から何かを手に入れようとした。愛人の妊娠に加え、税金の滞納や肺の病が重なり、太宰は死の方へ追い込まれていく。
Python

太宰治 あまりの侘びしさにペンが動かなくなりうつむいて涙をこぼし 偶然短歌1

太宰治の小説『人間失格』から抜き出した偶然短歌。物書きとして悲哀を詠んだ歌のようだが、涙の理由は故郷にある。短歌を含む小説の一節とそこに込められた心情を解説する。
短歌

【解説】列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし 寺山修司 意味・表現技法・文法

寺山修司の短歌「列車にて遠く見ている向日葵は少年のふる帽子のごとし」の意味、文法、表現技法、句切れ、主語の省略などについて解説。鑑賞では、ふるさとをテーマにした石川啄木の短歌と比較する。
タイトルとURLをコピーしました