文芸誌

小説

【作品評】桜庭一樹「少女を埋める」 母と共同体への復讐譚

桜庭一樹の小説「少女を埋める」で語られているのは母と共同体への復讐である。ところが鴻巣友季子が文芸批評で「介護」や「虐待」という文脈から言及したことで、復讐という主題が着目されずにいるのではないか。
小説

桜庭一樹・鴻巣友季子論争まとめ あらすじと解釈は分けられるか

桜庭一樹と鴻巣友季子 の間で小説「少女を埋める」の批評を巡って論争が起きている。小説のあらすじと解釈の在り方、小説のモデルの扱いが論点になっている。論争の経緯と論点について解説した。
小説

石沢麻依『貝に続く場所にて』書評 東日本大震災の幽霊を悼む

石沢麻依『貝に続く場所にて』の書評。東日本大震災で海にのまれ仲間の遺体は今だに見つかっていない。9年の時を越えて彼の幽霊が現れる。生き残った者は、死者に感じる罪悪感から逃れことはできるのか。第165回芥川賞受賞、第64回群像新人文学賞受賞。
小説

羽田圭介「Phantom」書評  カルト集団の幻影は消えない

羽田圭介の小説「Phantom(ファントム)」(文學界2021年5月号掲載)の書評。低所得にもかかわらず、株式投資に情熱を注ぐ女性会社員。倹約して将来に備えるか、今の幸せのために消費するか。人生を豊かにする金の使い方を問いかける。

白石一文「我が産声を聞きに」書評 新型コロナと中年夫婦の危機

「小説現代」(講談社)2021年4月号に掲載された白石一文「我が産声を聞きに」の書評。子育てが一段落した中年夫婦。肺がんが見つかった夫は、恋人を作って家を出てしまう。残された妻は、人生の転機をどう受け止めて、乗り越えようとするのか。
タイトルとURLをコピーしました