俳句【俳句鑑賞】赤き火事哄笑せしが今日黒し 西東三鬼 赤き火事哄笑せしが今日黒し 西東三鬼 句意:赤い炎を上げて燃える火事は人が哄笑(大口を開けて笑う)しているようだったが、今日見たら黒い焼け跡になっていた。 季語(冬):火事 子供のころ、隠れん坊をしている時に火事を見... 2021.12.26俳句西東三鬼
俳句寺山修司 ラグビーの頬傷ほてる海見ては【俳句鑑賞】 ラグビーの俳句として知られる作品を解説。寺山修司は、冬の風物詩である「ラグビー」を好んで題材に選んだ。ラグビーの競技そのものよりも、頬の傷に焦点を当てて間接的に詠むことで、青春の充実感や痛みのようなものを描くことに成功している。 2021.11.17俳句寺山修司
俳句【解説】純白のマスクを楯として会へり 野見山ひふみ 野見山ひふみの俳句「純白のマスクを楯として会へり」を鑑賞。表情を隠せるマスクは、相手に感情を悟られることなく、自分を守れる楯となる。冬の季語である「マスク」だが、コロナ禍以降、1年を通して使われるようになった。 2021.11.06俳句
俳句【解説】おそるべき君等の乳房夏来る 西東三鬼 更衣(ころもがえ)の時期になると思い出す西東三鬼の句「おそるべき君等の乳房夏来(きた)る」を解説。三鬼は、夏服の女性に畏敬の念のようなものを感じていたのかもしれない。 2021.06.27俳句本
俳句【解説】算術の少年しのび泣けり夏 西東三鬼 夏休みと宿題 西東三鬼の句「算術の少年しのび泣けり夏」を解説。夏休みの終わりが近い日の夜、少年が宿題を終わらせようと必死に問題を解くのだが、思うようにはかどらず泣いている。 2021.03.24俳句本西東三鬼