【解説】やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君 与謝野晶子 意味・表現技法・文法
2022-07
【解説】蛇行する川には蛇行の理由あり急げばいいってもんじゃないよと 俵万智 意味・表現技法・句切れ
俵万智の短歌「蛇行する川には蛇行の理由あり急げばいいってもんじゃないよと」の解説。蛇行する川は、紆余曲折のある生き方や人生の比喩である。ざっくばらんな話し言葉を効果的に取り入れて自分自身を肯定する気分を表現している。
【まとめ】読書感想文におすすめの6冊 君たちは今が世界、翼の翼、くるまの娘ほか(2022年)
読書感想文を悩まずに書くコツは、小説の登場人物と自分を比較することです。自分と登場人物の似ているところ、逆に違うところに着目し、自分の考えや印象を言葉にします。読書感想文に適した4冊と参考資料1冊を紹介します。
【解説】ゼラチンの菓子をすくえばいま満ちる雨の匂いに包まれてひとり 穂村弘 意味・表現技法
穂村弘の短歌「ゼラチンの菓子をすくえばいま満ちる雨の匂いに包まれてひとり」の解説。この世界から隔てられ、たったひとりでいる感覚が表現されている。しかし、寂しい印象は希薄であり、やさしく包み込まれるような雰囲気が感じられる。
【解説】のぼり坂のペダル踏みつつ子は叫ぶ「まっすぐ?」、そうだ、どんどんのぼれ 佐佐木幸綱 意味・表現技法
佐佐木幸綱の短歌「のぼり坂のペダル踏みつつ子は叫ぶ「まっすぐ?」、そうだ、どんどんのぼれ」の解説。まっすぐにそして力強く育ってほしいという、父の息子に対する思いが率直に表現されている。一方で、強い父に憧れつつも、現実に裏切られる中年の悲哀も感じられる。
【解説】ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく 石川啄木 意味・表現技法・文法
石川啄木の短歌「ふるさとの訛なつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」の解説。地方から都会に出て、孤独をかみしめている人にとって心にしみる歌だろう。啄木が詠んだ「ふるさと」は、優しく包み込んでくれる一方で、弱い者を冷たく突き放す場所でもあった。