【解説】不来方のお城の草に寝ころびて 空に吸はれし 十五の心 石川啄木 意味・表現技法・文法
2021-11
村上春樹『風の歌を聴け』についての評論(第1回)を公開
村上春樹『風の歌を聴け』についての長めの評論。主人公が言及するテネシー・ウイリアムズの戯曲『熱いトタン屋根の猫』を入り口に、作中に登場する猫と不幸な女性たちについて論じる。レポートや卒論のヒントに。
寺山修司 ラグビーの頬傷ほてる海見ては【俳句鑑賞】
ラグビーの俳句として知られる作品を解説。寺山修司は、冬の風物詩である「ラグビー」を好んで題材に選んだ。ラグビーの競技そのものよりも、頬の傷に焦点を当てて間接的に詠むことで、青春の充実感や痛みのようなものを描くことに成功している。
【作品解説】桜庭一樹「キメラ――『少女を埋める』のそれから」 鴻巣批判のポイントまとめ
桜庭一樹「キメラ----『少女を埋める』のそれから」(「文學界」2021年11月号)の作品解説。桜庭一樹・鴻巣友季子論争を受けて書かれたこの作品で展開される鴻巣批判のポイントまとめた。
【解説】純白のマスクを楯として会へり 野見山ひふみ
野見山ひふみの俳句「純白のマスクを楯として会へり」を鑑賞。表情を隠せるマスクは、相手に感情を悟られることなく、自分を守れる楯となる。冬の季語である「マスク」だが、コロナ禍以降、1年を通して使われるようになった。