小説【書評】岩井圭也『この夜が明ければ』 現代の“アジール”住み込みアルバイトに集う人々 『水よ踊れ』が評判の岩井圭也の小説『この夜が明ければ』の書評。互いの素性を知らない男女7人が働く北海道の水産加工場。皆知られたくない過去があり、人間関係を断ってここへ来た。適度な距離を保っていたが、仲間の一人が死んだことで、事態は一変する。自殺か他殺か。互いの腹を探りあいが始まる。 2021.10.31小説本読書感想文
マンガ【書評】渋谷直角『世界の夜は僕のもの』 美術系専門学校生が体験する90年代サブカルチャー 渋谷直角のマンガ『世界の夜は僕のもの』(扶桑社)の書評。美術系専門学校に通う若者の視点から90年代サブカルチャーの変遷を描く。そこには、例の辞任騒動で注目された「悪趣味」文化も含まれる。当時の状況を思い出し、考えるきかっけを与えてくれる。 2021.10.25マンガ本