在宅勤務が日常になり、タブレットPCに触れる機会が増えたため、今年1月に画面サイズ8インチで価格が1万円を切るタブレットPC「VANKYO(ワンーキョー) MatrixPad S8」を購入しました。早速、2カ月使った印象をレビューします。
これまでは、Kindle Fire(8インチ、第7世代)を使っていて、電子書籍を読んだり、動画を視聴したりするのに十分な役割を果たしていました。しかし、Kindle FireにはGoogle ドキュメントやスプレッドシートを使用できないという問題があります。これまでは、特に気にしていなかったのですが、最近になってどうにも我慢できなくなってきました。仕事でGoogle ドキュメントやスプレッドシートを様々な情報整理に使用する機会が増え、便利だと実感していたからです。
何か文章を書く場合、Google ドキュメントでメモを作成した後、体裁を仕上げています。スプレッドシートは、ウェブ上のニュースなどをスクレイピングする用途で主に使っています。ウェブを検索して、役立つ情報を見つけたらKeepに保存しています。つまり情報のインプットとアウトプットの重要なツールとなっているわけです。
Googleアプリを使いたい
例えばベッドの上で動画を見ている最中や、トイレの中で用を足しているときなどに、良いアイデアが降ってくることがあります。こうしたアイデアを逃さないためには、思い立ったらすぐにGoogleアプリを立ち上げて入力できる環境をつくることが重要です。そのためには、パソコンとスマホに加えて、タブレットからもGoogleアプリを使えるようにする必要があります。
ところがKindle Fireではこれらのアプリが使えません。そこで、Androidタブレットを購入することにしました。ちなみにKindle FireにGoogle Playを入れて、Androidアプリを使えるようにする方法もあるようですが、試していません。なんとなく不安ですからね。
1万円以下のAndroidタブレットで画面は8インチ以上
新たに購入するタブレットに求める条件は、電子書籍を快適に読めて、動画視聴にも適していること、加えてGoogleアプリを使えることです。
私は古本屋で購入した書籍をせっせと自炊し、約1万冊を電子化してきました。タブレットは、これらの書籍をストレスなく読める画面の大きさが必要です。Kindle Fireを使っていた経験から8インチはほしい。現在のKindle Fire HD 8 (8インチ、 32GB、第10世代)は、Kindle Unlimitedが3か月分付いて、価格9980円(税込み)です。それも考慮して、予算1万円以下で画面サイズ8インチ以上のAndroidタブレットを探すことにしました。
安くてそこそこのスペックを満たしている機種として選んだのが、「VANKYO MatrixPad S8(以下、VANKYO S8) 」(購入時の価格9999円)。楽天で購入しました。確かアマゾンでの価格は、割引クーポン込みでもう少し安かったと記憶していますが、楽天でも777円割引クーポンがあり、購入による楽天ポイントが付きます。さらに、期限付きの楽天ポイントが溜まっていたこともあり、総合的に楽天での購入がお得と判断しました。
VANKYO S8のスペック
以下がVANKYO S8のスペックです。正直言ってCPUやカメラの性能は、抑えめです。だからこそこの価格を実現できていると考えるべきでしょう。
- 液晶8インチ(IPS/1280×800HD)
- Android9.0
- ROM32GB
- RAM2GB
- CPU Quad-Core Cortex A7 1.3GHz
- GPU Mali T820
- フロントカメラ 200万画素
- リアカメラ 500万画素
- バッテリー 4000mAh(最大10時間使用可能)
- Wi-Fiモデル 2.4GHz対応
- Micro USBボート/ microSDスロット
- 重量 316g(※microSDXC込みの実測値)
※読書端末としての性能、日本語入力の使用感については、次ページを御覧ください
読書には十分な性能、動画視聴も快適
PDFビューアーとして、KindleでもPerfect Viewerを使っていました。拡大・縮小倍率を固定できるところが使いやすいアプリです。このアプリはそのままVankyo S8でも使えます。表示の具合や画面遷移などの操作性も変わりません。反応も悪くありません。
自炊した書籍を保存するため、サンディスクのmicroSDXC 64GB SanDisk (SATF64NA-QUA4)も購入しました。問題なく使えています。
画面が明るく、動画も快適に視聴できます。私は一番頻繁に見るのは、テニス関連の動画ですが、選手の動きがカクカクするような問題はありません。ただパソコンの画面と比べると、当然ながら選手がかなり小さく見えます。動画視聴が主な目的であれば、10インチの「VANKYO MatrixPad S30」を購入した方が良いでしょう。
日本語入力はややもたつく
弱点についても書いておきます。一番不満に感じたのは日本語入力です。現在使っているKidle Fireの日本語入力と比べて、反応がわずかに遅れる感覚があります。Kidle Fireでは独自の日本語入力システムを採用していて、最適化されているようです。現在使用しているスマートフォン(OPPO A5 2020)と比べても反応が遅れます。そのため、Kidle Fireやスマートフォンと同じ感覚で入力しようとすると、タッチしたはずの文字が入力されていないということが頻繁に起こります。ただ私の場合は、タブレットで入力するのは検索キーワードぐらいだから、慣れればなんとかなります。長文を高速入力したいという人は大きなストレスになる可能性があるので、よりハイスペックな機種を選んだ方が良さそうです。
結論
いろいろ書いてきましたが、1万円以下でGoogleのドキュメントやスプレッドシートが使えて、読書と動画視聴も快適なタブレットとしては、十分に満足しています。ちなみに最新のKindle Fire HD 8のスペックは、クアッドコア2.0GHz、バッテリーは最大12時間となっていて、Vankyo S8を上回っています。これでGoogleアプリを使えたら文句はないのだが、AmazonがGoogleを競合として強く意識しているようなので、当分対応することはないでしょう。
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